学校が始まって1週間が経過した。
ここまでは正直、オリエンテーション的要素が強かった。
今週からいよいよ講義が始まる。
明日は麻酔、biomaterials。後者はプレゼンテーションを必要とされるようだ。朝8時から夕方6時まで講義の予定。
また今週からはSelzter & BenderのDental Pulpのプレゼンテーションが始まる(金曜日)。
私のパートは日本人の著者(医科歯科の須田先生)が記述した部分で偶然の一致に内心ほくそ笑んだが、読んだらびっくり実に難解な事。
これをどうプレゼンにまとめるのか?一人頭15分程度だそうなので、スライド枚数はそれほど必要ないだろうし、本当にsummaryすればいいだけの事なのだろうが、完全に組織、病理、生化の内容なのでなかなか進まなかったし、1回読んだだけでは何が言いたいのかも不明。これからプレゼンを作るところだが、通常プレゼンって作成するのに数ヶ月要するはずで、1週間で作成した事は今までない。果たしてどういう事になるだろうか・・・
また英語に関しては現在のところ完全にお手上げである。
耳に入る単語があまりにも少なくてもっと英語を勉強しておけば良かったと改めて後悔した。
Directorからは先輩レジデントのスペイン人も3ヶ月かかった、だから気にするなと言われれば言われるほど立場がなくて辛い。僕にはどう見ても最低半年かかりそうな気がするが・・・。Discussionも参加できないし、話の内容もよくわからない。これでよくここに来れたなと我ながら思う。
これからのタイムスケジュールを見るとやたら毎週のようにliterature review、Topics Presentationが組み込まれている事に気づく。
DirectorのRoges(ロヘスと発音しろとの事だった)はUSCのエンドは、read,read,またreadだからと訛りが強い英語で笑いながら語りかけてくる。。。
患者さんの治療をするのは9月くらいからになりそうだ。
この1週間は非常に長かった気がする。
予防接種、健康診断、IDカードの作成、登録、holdの除去etc..
日本に居た時のように誰かがやってくれる訳ではない。
すべて自己責任でしなければならない。
改めて自分は恵まれた環境にいたのだと実感した。
という訳で今から必死こいてDental Pulpのプレゼンの作成に取りかからなければ!
2014年6月23日月曜日
2014年6月16日月曜日
06/16/2014 初登校日。
今日は朝からすべての科のレジデントのオリエンテーションでした。
8:30に歯学部のロビーに集合。
笑顔で出迎えてくれたのは面接の時にエキサイトさせてしまったDr. Levy先生でした。
それから気づくとclass of 2016の同級生10人が集合。
アジア系が今年は多くヒスパニック系は1人もいませんでした。
といってもアジア系の中で本当の留学生は私だけ。
後は韓国系アメリカ人、韓国系カナダ人、そしてロマリンダのインプラント科に3年いてエンドのレジデントコースも受けにきたという英語ぺらぺらの強者の韓国人が1人という構成。まあ何れにしてもアジア系は4人。
後はサウジアラビアからが3人。
ブラジル系のカナダ人が1人。
エジプト人1人。
そしてアメリカ人(ナイジェリア出身)1人という構成。
ただし私がみんなと違う点は英語のコミュニケーション能力&リスニング能力がきわめてないという点でしょう。。。ゆっくり単文で言われるのは分かりますがLevy先生の説明も断片的しか分からない状態。もちろん自分の意見は頭の中で考えないと言えないし、たとえ発言してもwhat´s mean?と聞き返される始末。これは何かで見た例えですが、本当に幼児が大学生の中にいきなり放り込まれたようなものでした。
そうこうして9:00からホールへ移動し、何と一人ずつ自己紹介をさせられる事に。
Name, hometown, program, dental school, my own favoriteを述べていくのですが、趣味などない私はI like eating.ととっさに答えてしまい、なぜかホール中が大爆笑。
その後も図書館の利用方法、予防接種、健康診断、救急救命のロールプレイ予告などを経て15:00に終了しました。
帰りにみんなで明日の予定をLevy先生に確認。
遅刻は許さない事、PCとメモリ(教科書が2冊渡される模様)を持ってくる事、9:00にくることだけが告げられました。
また明日からはBoot campであること、1ヶ月半くらいはreadingを重点的に行う事、今までの事はすべて捨てて頭を空っぽにして明日から行動する事、容赦なくしかるけどそれは我々はファミリーだから勘違いするなよ、と脅かされて1日が終わりました。
この歳になって(38歳)、今までのすべてをリセットして再スタートした今日は記念すべき日です。この日の事は一生忘れる事はないでしょう。
明日からが本格的なエンドのレジデントとしての新生活が始まります。
今日はゆっくり休んで明日からのBoot campに備えたいと思います。
8:30に歯学部のロビーに集合。
笑顔で出迎えてくれたのは面接の時にエキサイトさせてしまったDr. Levy先生でした。
それから気づくとclass of 2016の同級生10人が集合。
アジア系が今年は多くヒスパニック系は1人もいませんでした。
といってもアジア系の中で本当の留学生は私だけ。
後は韓国系アメリカ人、韓国系カナダ人、そしてロマリンダのインプラント科に3年いてエンドのレジデントコースも受けにきたという英語ぺらぺらの強者の韓国人が1人という構成。まあ何れにしてもアジア系は4人。
後はサウジアラビアからが3人。
ブラジル系のカナダ人が1人。
エジプト人1人。
そしてアメリカ人(ナイジェリア出身)1人という構成。
ただし私がみんなと違う点は英語のコミュニケーション能力&リスニング能力がきわめてないという点でしょう。。。ゆっくり単文で言われるのは分かりますがLevy先生の説明も断片的しか分からない状態。もちろん自分の意見は頭の中で考えないと言えないし、たとえ発言してもwhat´s mean?と聞き返される始末。これは何かで見た例えですが、本当に幼児が大学生の中にいきなり放り込まれたようなものでした。
そうこうして9:00からホールへ移動し、何と一人ずつ自己紹介をさせられる事に。
Name, hometown, program, dental school, my own favoriteを述べていくのですが、趣味などない私はI like eating.ととっさに答えてしまい、なぜかホール中が大爆笑。
その後も図書館の利用方法、予防接種、健康診断、救急救命のロールプレイ予告などを経て15:00に終了しました。
帰りにみんなで明日の予定をLevy先生に確認。
遅刻は許さない事、PCとメモリ(教科書が2冊渡される模様)を持ってくる事、9:00にくることだけが告げられました。
また明日からはBoot campであること、1ヶ月半くらいはreadingを重点的に行う事、今までの事はすべて捨てて頭を空っぽにして明日から行動する事、容赦なくしかるけどそれは我々はファミリーだから勘違いするなよ、と脅かされて1日が終わりました。
この歳になって(38歳)、今までのすべてをリセットして再スタートした今日は記念すべき日です。この日の事は一生忘れる事はないでしょう。
明日からが本格的なエンドのレジデントとしての新生活が始まります。
今日はゆっくり休んで明日からのBoot campに備えたいと思います。
2014年6月15日日曜日
新生活のセットアップ
現地時間6/10(火)13:00にロスへ到着しました。
今ようやく?落ち着きを見せ始めたのでブログを久々更新です。
正直ほぼ何もリサーチせずにロスへ来ましたので、住居も移動手段も何も決まらずスーツケースだけ持って日本から来ました。
取りあえず住む予定にしていた(現地でサインするだけまでいっていた)west LAのマンションを見て着いたその日に契約しようかと思ったのですが、
『今週は土曜日しか空いてないので土曜日に来て』
のメールが。。。
いきなり出鼻を挫かれてしまいました。
気を取り直して、ホテルに宿泊しながらまず車(中古車:Sienna)を購入。
このロスでは車がないと生活できません。
とよく言われましたが、これは紛れもない事実でした。。。
とにかく広大。
車がないと行動範囲がとんでもなく狭くなります。
まるで引きこもりのよう。。。
滞在して数日で実感できます。
ということで中古車の購入に踏み切りました。
このとき、ネットでも評判が高かったAuto BankのFukushiさんと出会えたことが生活をいい方向に何とかset upできるようなきっかけになりました。
またこのとき彼からご紹介して頂いたCore Realityの吉岡社長には本当に何から何まで随分と助けられました。
日本からUSCの歯科大学院へはそれほど多くの人間が行っているわけではないので、色々な方にアドバイスを求めてみたもののなかなかピンとこず、結局自分たちで調べて何とかしようと思っていましたが。。。
結果的にはFukushiさんにもいわれましたが、これは相当無謀な話でした。。。
しかしここに忘備録として残しますが、ロスへ来る後輩が今後いるとしたら私は間違いなく吉岡さんを紹介します。
彼には銀行口座の開設から電気ガス水道の手続き、家電の手配(前の引っ越した方が使用されていたものなどの紹介など)など本当に良く面倒を見て頂きました。彼にあらゆる条件(大学はどこか?、どうやって通学するのか?、子供の学校はどのようにするのか?etc...)をすべて伝えると彼のコネクションを駆使して数日で物件を手配してくれます。
私は最初トーランスかWest LAあたりにしようかと考えていたのですが、トーランスは日本人は多いですがそれほど大学院生活に際して利便性がないこと、West LAは近くにコリアンタウンがあり子供の学校を考えると決してベストな選択肢でないこと等、的確にアドバイスして頂きました。
で実際にご紹介して頂いたのはWest Woodの物件でここのエリアはUCLAのエリアでした。ここからUSCまでは空いてれば車で15分くらい。West Woodは街は洗練されていて治安もよく、日本食レストランやスーパーなども多く、カフェなど私のような子持ちの大学院生の学習において生命線になるような場所もあり、即決しました。夜出歩いても治安がよく問題ないと言われたところもポイントが高いです。
某有名女子プロゴルフ選手のM.AさんやU.Mさん、USC, UCLAに来るドクターや弁護士、MBA大学院生の方々、また多くの海外からの会社員の方が彼のクライアントだそうです。
実際の不動産の手続きは吉岡さんのお陰で本当に紙にサインするだけでした。印鑑はありません。もちろん、パスポートやI-20が必要なのはいうまでもありませんが。
長かったホテル住まいもいよいよ終了。
来週からはいよいよ大学院生活がスタートです。
まずは6/16(月) 8:30~のオリエンテーション。
エンドだけでなくすべての歯学部の大学院生が受けるオリエンテーションとなるそうです。
どのような形になったのかはまた追ってご報告します。
今ようやく?落ち着きを見せ始めたのでブログを久々更新です。
正直ほぼ何もリサーチせずにロスへ来ましたので、住居も移動手段も何も決まらずスーツケースだけ持って日本から来ました。
取りあえず住む予定にしていた(現地でサインするだけまでいっていた)west LAのマンションを見て着いたその日に契約しようかと思ったのですが、
『今週は土曜日しか空いてないので土曜日に来て』
のメールが。。。
いきなり出鼻を挫かれてしまいました。
気を取り直して、ホテルに宿泊しながらまず車(中古車:Sienna)を購入。
このロスでは車がないと生活できません。
とよく言われましたが、これは紛れもない事実でした。。。
とにかく広大。
車がないと行動範囲がとんでもなく狭くなります。
まるで引きこもりのよう。。。
滞在して数日で実感できます。
ということで中古車の購入に踏み切りました。
このとき、ネットでも評判が高かったAuto BankのFukushiさんと出会えたことが生活をいい方向に何とかset upできるようなきっかけになりました。
またこのとき彼からご紹介して頂いたCore Realityの吉岡社長には本当に何から何まで随分と助けられました。
日本からUSCの歯科大学院へはそれほど多くの人間が行っているわけではないので、色々な方にアドバイスを求めてみたもののなかなかピンとこず、結局自分たちで調べて何とかしようと思っていましたが。。。
結果的にはFukushiさんにもいわれましたが、これは相当無謀な話でした。。。
しかしここに忘備録として残しますが、ロスへ来る後輩が今後いるとしたら私は間違いなく吉岡さんを紹介します。
彼には銀行口座の開設から電気ガス水道の手続き、家電の手配(前の引っ越した方が使用されていたものなどの紹介など)など本当に良く面倒を見て頂きました。彼にあらゆる条件(大学はどこか?、どうやって通学するのか?、子供の学校はどのようにするのか?etc...)をすべて伝えると彼のコネクションを駆使して数日で物件を手配してくれます。
私は最初トーランスかWest LAあたりにしようかと考えていたのですが、トーランスは日本人は多いですがそれほど大学院生活に際して利便性がないこと、West LAは近くにコリアンタウンがあり子供の学校を考えると決してベストな選択肢でないこと等、的確にアドバイスして頂きました。
で実際にご紹介して頂いたのはWest Woodの物件でここのエリアはUCLAのエリアでした。ここからUSCまでは空いてれば車で15分くらい。West Woodは街は洗練されていて治安もよく、日本食レストランやスーパーなども多く、カフェなど私のような子持ちの大学院生の学習において生命線になるような場所もあり、即決しました。夜出歩いても治安がよく問題ないと言われたところもポイントが高いです。
某有名女子プロゴルフ選手のM.AさんやU.Mさん、USC, UCLAに来るドクターや弁護士、MBA大学院生の方々、また多くの海外からの会社員の方が彼のクライアントだそうです。
実際の不動産の手続きは吉岡さんのお陰で本当に紙にサインするだけでした。印鑑はありません。もちろん、パスポートやI-20が必要なのはいうまでもありませんが。
長かったホテル住まいもいよいよ終了。
来週からはいよいよ大学院生活がスタートです。
まずは6/16(月) 8:30~のオリエンテーション。
エンドだけでなくすべての歯学部の大学院生が受けるオリエンテーションとなるそうです。
どのような形になったのかはまた追ってご報告します。
2014年5月28日水曜日
米国歯内療法専門医(Endodontist)とは?
米国歯内療法専門医(Endodontist,エンドドンティスト)とは何でしょうか?
それ以前に多くの方から言われましたが、
“なぜわざわざアメリカに行ってまで、その資格を取りたいのか?”
と言うご質問を受けました。まずこの事から解答したいと思います。
『日本人の方がアメリカ人より器用じゃないですか?』
『日本で歯内療法専門医を目指せばいいじゃないですか?!』
という意見、良く拝聴しました。
仰る事は確かに理解できます。
しかしながら、結論から言うとこの資格は日本では残念ながら得る事ができません。
アメリカで無ければどうしてもならないのです。
例えば、日本の歯科医師免許証を例に挙げてみましょう。
日本の場合は歯科大学を6年修了すると、歯科医師国家試験を受ける資格を得ます。
これにパスすると、歯科医師となれる訳です。
しかしながら、いきなり開業する事はできるでしょうか?
まず、100%無理です。
まずスキルが有りません。たとえ開業するお金が潤沢にあったとしてもまず卒業していきなり開業する人はいないでしょう。
なぜでしょうか?
それは歯科大で歯科大を卒業すると同時に即開業できるような臨床教育が実施されていないからです。
えっ?良くわからないよ?!
ではもっとわかりやすい例えで説明しましょう。
貴方が、F1ドライバーになりたいとします。
まず何をしますか?
運転免許を取りますよね?
免許を取っていきなりF1レーサーになれますか?
F1レーサーになる為には訓練しないと行けないですよね??
自動車学校で訓練は?・・・できません。
それ以前に、免許を取ったら1年間は若葉マークをつけなければなりません。
運転に慣れていないからです。
F1レーサーになる為には、それ専用の学校に行き、走る訓練をしなければなりません。
勿論、高度な知識も必要です。
しかし、同時に多くの高度な運転の訓練も必要です。
一朝一夕でそれは身に付くものではないですし、F1レーサーとして世に出るには一定期間の集中的な訓練が必要です。
アメリカの歯科大学院はそのようなF1レーサー養成の場とでも考えてみてください。
すなわち、日本の歯科大学院では患者さんの治療はほぼできません。研究に明け暮れます。それもほとんど臨床からはかけ離れた研究が多いのが現状です。
日本歯内療法学会が認定する専門医や認定医は有りますが、患者さんの治療を行うような施設は有りません。自分の臨床的スキルを上げる事ができないのです。
それに対してアメリカの場合は、嫌という程臨床(患者さんの治療)を行う事ができます。プラスその専門分野の知識を集中的に得る事ができます。
このような臨床と臨床的専門知識の双方を得る場がアメリカの歯科大学院には有ります。
良く聞かれますが、私は研究をしにアメリカへ行く訳ではありません。
患者さんの治療をしに、自分の専門分野(歯内療法)の臨床スキルと知識を向上させる為にアメリカへ行きます。
そうして首尾よく卒業すると、米国歯科医師会が認定する米国歯内療法専門医(Endodontist)になる事ができます。
米国歯内療法専門医になると、即歯内療法で開業する事が可能なスキルを身につける事ができます。
この事は、日本の根尖性歯周炎(歯の根の先の病気)の治療と予防に大きく寄与できると私は信じています。
特にこの福岡県および九州には、米国歯内療法専門医は未だゼロです。
開業以来、多くの患者さんが主訴として来院されたこの問題が少しでもこの地から少なくなる事の為に、私の残りの歯科医師人生を捧げていきたいという思いで、私はF1レーサーならぬ、米国歯内療法専門医になる事を夢見てそして今スタートラインに立つ事ができました。
これが私が目指している、米国歯内療法専門医であり私が米国歯内療法専門医になりたい最大の理由なのです。
Akira Matsuura
USC Endo Resident, Class of 2016
私が米国歯内療法専門医を目指した理由
皆さんはじめまして。
Yahoo!ブログでご存知の方もいらっしゃると思いますが、改めて自己紹介をさせていただきたいと思います。
私は歯科医師の松浦顯(まつうらあきら)と申します。
1975年島根県松江市で生まれ、縁あって長崎大学歯学部を2002年に卒業、2006年より福岡市で一般歯科の開業医をしていました。歯科医師としては13年目を迎えます。
この度、この40手前の私が、2014.6~2年間ロスのUSC(University of Southern California,南カリフォルニア大学)の歯内療法科の大学院で学ぶ機会を頂き、今はいよいよ後数日で渡米という段階です。
現在の心境は期待と不安が半々といったところでしょうか。。。
私は開業医として大変満足いく仕事をさせていただいていました。
それに対して何の不満もありませんでしたし、このままずっと開業医として歯科医院を発展させる道もあったかと思います。
しかしながら、私は紆余曲折を経て歯内療法専門医になろうと決めました。
その最大の理由は一般医(以下GP;General Practitionerとします)として以下に述べるような出来事があまりにも多かったからです。
“つい最近setした補綴治療(クラウン修復治療)の部位が腫れて痛い”
“神経をとった歯は枯れ木のようにもろく、いつか100%必ず抜歯になるからインプラントに代えた方がいい”
“根の治療に何年も通っているが治らない、治療が終わらない、先が見えない”
“根の病気は治癒しないし、それがあると全身に悪影響(病気)を及ぼすので抜いた方がいい”
こうした患者さんの問題はほぼ100%に近いくらい、根管治療の問題に起因しています。
根尖病変は外科治療まで含めればおよそ90%でマネージメントが可能です。
しかし、この世界の常識は日本では非常識とされます。
上述の不幸な話は、根管治療に対する患者側、術者側の理解不足、誤解が招いているといっても過言ではありません。
私はかつてGPの時代、Yahoo!ブログで再三根管治療の話題について語ってきました。
しかしながら、私がどうこう言えども患者さんは華美な歯科医院や権威ある?歯科医の意見を鵜呑みにしてしまい、私の意見は袖にされるということが多々ありました。
言葉は悪いですが、肩書きがない私がネットでワーワー叫んでもそれは
“何か根の治療に詳しい奴が変なこといってる”
に過ぎなかったのです。
私は日本歯内療法学会の認定医でも専門医でもありません。
そうした肩書きを欲しいと思ったこともありませんでした。
しかし悲しいかな、私の意見と大学病院のそうした専門医といわれる先生の意見を比べたとき、市井の開業医である私の意見を信用してくださる患者さんの数は圧倒的に少ないといわざるを得ませんでした。私の意見に聞く耳を持ってくれないのです。
私はこの理由を考えたとき、素直に自分自身の知識不足、鍛錬不足が最大の問題だと痛感しました。
ではそれをどこで補うのか?開業医向けの様々な卒後研修会に参加しました。
そのさなか私は、恩師で師匠であるペンシルベニア大学歯内療法科卒で米国歯内療法専門医の石井宏先生の講義を1年間受ける機会があり、そこで歯内療法学に大きく魅了されました。
すべての歯科医療の中で最も論理的で、しかもかなり高い確率で問題をマネージメントできる、かつ患者依存の治療ではないetc...
学生のときに学んだことは何だったのか?というくらい衝撃を受けました。
そのとき、同時に私は歯科医療の原点(患者さんが歯科医療に期待すること)は何か?と自問自答するようになりました。
なぜ耳鼻科にあなたは行きますか?
なぜ内科に?なぜ整形外科に?
答えは言わなくても分かると思います。
しかし、歯科医院はどうでしょうか?
歯科医院のHPを見れば、インプラントや審美歯科がTopに載っています。
患者さんが求めることはそのような欠損に対する代替医療や見た目を芸能人のように?改善することでしょうか?
歯科医療は文字通り医療です。図画工作ではありません。
高価なクラウンを被せるのは必要悪で(歯を破折から守るためには)致し方ないことで、患者さんの多くは望みません。
しかしながら我々はそれに鈍感すぎるのではないでしょうか?
患者さんが我々に望むことは、痛みや腫れなどの歯科的疾患の適切な治癒です。
それが歯科医療の本質のはずです。
しかしながら現状でどうでしょうか?
日本の歯科医療は本質から相当大きく外れている気がします。
ではそれをどう変えていけばいいか??
私の中でその答えが、
①なるべく科学的に許容された考えや術式を患者さんに提供すること
②その結果、多くの患者さんの歯科的知識を啓蒙すること
③成功率が北米に比べて著しく低く、日本人の多くが持つ“本当の国民的歯科疾患”である、根尖病変の治療と予防によりその有病率の低下に寄与すること
であると言う結論に至りました。
この目標を現実にするための第一歩が米国歯内療法専門医になることでした。
この夢を実現するのには数年という時間を要しました。
特に(今でも何ら改善されていませんが)英語に対する壁はTOEFLの段階から相当高く、私をおおいに悩ませました。
開業し、治療、経営、人事、自己鍛錬を行う上での英語の勉強はとてつもなく困難なことでしたが、なんとかクリアし、Facultyとの面接と筆記試験を経てUSCの歯内療法科のレジデントの一員にさせて頂きました。
このブログが目指すものは、私が愛してやまない、The Endo Blogのような根管治療の本当の専門家が正しい考えを不特定多数の多くの人に理解して頂くようなものです。
この2年間は大学院での診療や日々の出来事が中心になってくると思いますが、これからどうぞよろしくお願いいたします。
Akira Matsuura
USC Endodontic Resident, class of 2016
Yahoo!ブログでご存知の方もいらっしゃると思いますが、改めて自己紹介をさせていただきたいと思います。
私は歯科医師の松浦顯(まつうらあきら)と申します。
1975年島根県松江市で生まれ、縁あって長崎大学歯学部を2002年に卒業、2006年より福岡市で一般歯科の開業医をしていました。歯科医師としては13年目を迎えます。
この度、この40手前の私が、2014.6~2年間ロスのUSC(University of Southern California,南カリフォルニア大学)の歯内療法科の大学院で学ぶ機会を頂き、今はいよいよ後数日で渡米という段階です。
現在の心境は期待と不安が半々といったところでしょうか。。。
私は開業医として大変満足いく仕事をさせていただいていました。
それに対して何の不満もありませんでしたし、このままずっと開業医として歯科医院を発展させる道もあったかと思います。
しかしながら、私は紆余曲折を経て歯内療法専門医になろうと決めました。
その最大の理由は一般医(以下GP;General Practitionerとします)として以下に述べるような出来事があまりにも多かったからです。
“つい最近setした補綴治療(クラウン修復治療)の部位が腫れて痛い”
“神経をとった歯は枯れ木のようにもろく、いつか100%必ず抜歯になるからインプラントに代えた方がいい”
“根の治療に何年も通っているが治らない、治療が終わらない、先が見えない”
“根の病気は治癒しないし、それがあると全身に悪影響(病気)を及ぼすので抜いた方がいい”
こうした患者さんの問題はほぼ100%に近いくらい、根管治療の問題に起因しています。
根尖病変は外科治療まで含めればおよそ90%でマネージメントが可能です。
しかし、この世界の常識は日本では非常識とされます。
上述の不幸な話は、根管治療に対する患者側、術者側の理解不足、誤解が招いているといっても過言ではありません。
私はかつてGPの時代、Yahoo!ブログで再三根管治療の話題について語ってきました。
しかしながら、私がどうこう言えども患者さんは華美な歯科医院や権威ある?歯科医の意見を鵜呑みにしてしまい、私の意見は袖にされるということが多々ありました。
言葉は悪いですが、肩書きがない私がネットでワーワー叫んでもそれは
“何か根の治療に詳しい奴が変なこといってる”
に過ぎなかったのです。
私は日本歯内療法学会の認定医でも専門医でもありません。
そうした肩書きを欲しいと思ったこともありませんでした。
しかし悲しいかな、私の意見と大学病院のそうした専門医といわれる先生の意見を比べたとき、市井の開業医である私の意見を信用してくださる患者さんの数は圧倒的に少ないといわざるを得ませんでした。私の意見に聞く耳を持ってくれないのです。
私はこの理由を考えたとき、素直に自分自身の知識不足、鍛錬不足が最大の問題だと痛感しました。
ではそれをどこで補うのか?開業医向けの様々な卒後研修会に参加しました。
そのさなか私は、恩師で師匠であるペンシルベニア大学歯内療法科卒で米国歯内療法専門医の石井宏先生の講義を1年間受ける機会があり、そこで歯内療法学に大きく魅了されました。
すべての歯科医療の中で最も論理的で、しかもかなり高い確率で問題をマネージメントできる、かつ患者依存の治療ではないetc...
学生のときに学んだことは何だったのか?というくらい衝撃を受けました。
そのとき、同時に私は歯科医療の原点(患者さんが歯科医療に期待すること)は何か?と自問自答するようになりました。
なぜ耳鼻科にあなたは行きますか?
なぜ内科に?なぜ整形外科に?
答えは言わなくても分かると思います。
しかし、歯科医院はどうでしょうか?
歯科医院のHPを見れば、インプラントや審美歯科がTopに載っています。
患者さんが求めることはそのような欠損に対する代替医療や見た目を芸能人のように?改善することでしょうか?
歯科医療は文字通り医療です。図画工作ではありません。
高価なクラウンを被せるのは必要悪で(歯を破折から守るためには)致し方ないことで、患者さんの多くは望みません。
しかしながら我々はそれに鈍感すぎるのではないでしょうか?
患者さんが我々に望むことは、痛みや腫れなどの歯科的疾患の適切な治癒です。
それが歯科医療の本質のはずです。
しかしながら現状でどうでしょうか?
日本の歯科医療は本質から相当大きく外れている気がします。
ではそれをどう変えていけばいいか??
私の中でその答えが、
①なるべく科学的に許容された考えや術式を患者さんに提供すること
②その結果、多くの患者さんの歯科的知識を啓蒙すること
③成功率が北米に比べて著しく低く、日本人の多くが持つ“本当の国民的歯科疾患”である、根尖病変の治療と予防によりその有病率の低下に寄与すること
であると言う結論に至りました。
この目標を現実にするための第一歩が米国歯内療法専門医になることでした。
この夢を実現するのには数年という時間を要しました。
特に(今でも何ら改善されていませんが)英語に対する壁はTOEFLの段階から相当高く、私をおおいに悩ませました。
開業し、治療、経営、人事、自己鍛錬を行う上での英語の勉強はとてつもなく困難なことでしたが、なんとかクリアし、Facultyとの面接と筆記試験を経てUSCの歯内療法科のレジデントの一員にさせて頂きました。
このブログが目指すものは、私が愛してやまない、The Endo Blogのような根管治療の本当の専門家が正しい考えを不特定多数の多くの人に理解して頂くようなものです。
この2年間は大学院での診療や日々の出来事が中心になってくると思いますが、これからどうぞよろしくお願いいたします。
Akira Matsuura
USC Endodontic Resident, class of 2016
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