今週末は昨年に引き続き、USC Japan Programのエンドのハンズオンコースを手伝った。
ただ私はファカルティからもこの事務局からも何の連絡も数日前まで受けておらず、やはりいきなり来い!であった。(しかも場所も時間も何も知らない)
講師はDr.ラスティン、Dr.リービィ、Dr.バダーン、そして昨年卒業したDr.タリムの4人で私はトランスレーター。
私は彼らの講義を日本語に訳する係りで、ジョークとスラング以外はなんとか頑張りますという挨拶の後、6人の受講生の先生とともに講義・実習開始。
アクセス〜根管充填までを早足で駆け抜けたのでこの手の話が初めての先生には大変だったかもしれない。
しかし去年と違い、講義・実習とも非常にorganizedされていて見事なものであった。
聞けばDr.タリムが作成したとか。
さすが、彼はレジデントの時から非常に頭も腕も切れていたので、このまま日本に行ってもいい話をすると思う。
受講生の先生には、ボルテックスブルーを用いた根管形成、ブキャナン法(コンティニュアスウェーブコンデンセーションテクニック, CWCT)とシルダー法の2種類の方法が伝授されたが、それ以上に重要なことは根充方法によりアウトカムでの違いがないこと、ラバーダムを始めとする細菌感染の可及的防御・除去であるということが強調されていた非常に良い講演であった。
しかし拙いながらも彼らの講義の訳ができるようになるとは自分でも驚きであった。
しかもただ訳すだけではなく、ここで一番言いたいことはこういうことでこう伝えた法が分かりやすだろう・・・とサマライズして行ったので、自分の頭の勉強にも非常に役立った。
また実習中、初めてと言っていいだろう、私はチェアマンのラスティンと初めて1対1で30分程度話をした。
このコースに対する彼の意見は、日本のGPの参加者のレベルがわからないので何を基準にして指導をしていいのか分からない(事前の情報が不明)ので困る、というものであった。
そして彼の本心を私が代弁すれば、願わくばエンドに興味ある先生だけを集めてのセミナーでやってほしいというものであった。
事実、この実習では抜髄の根管形成〜根管充填ができることを目標にしているので顕微鏡を用いた実習ではない。
これはラスティン曰く、”受講生が全員、マイクロに慣れていれば良いがどの程度か分からないので、顕微鏡の取り回しに時間をかけれないので”ということであった。
そして、もしお前が日本からエンドで歯科医師を連れて来れば、アドバンスコースとしてUSCのエンドのクリニックを使ってマイクロを用いた実習をやっても良い、企画書を持ってこいと言われたことだ。
ということで2年間、無報酬・無連絡のボランティアで携わってきたこのエンドのハンズオンコースですが、私が手伝うのもこれで最終回。
来年以降のこのコースの日本人の受講生の方は、”エンドのことがわかっている日本語通訳者”がいなくなるので少しタフかもしれませんが頑張って下さい。
私は帰国後、ラスティン先生が言われるようにもう少し内容を精査+グレードアップしてUSCのクリニックでマイクロを用いたUSCのファカルティによる講義(1日)+実習(2日)を合わせたエンドだけの3日間コースを企画しますのでまたそれはいつか告知できればいいなと思っています。
最後に、コースに参加された先生には講義のスライドをPDFで送りますのでしばしお待ち下さい。
松浦先生実習お疲れ様でした。
返信削除博多で開業しております樋口惣です。
実は私も数年前にこのコースを受講させていただきました。
当日はUSCとUCLAのアメフトの試合があっていたため、講師の先生方がそわそわしていたのを思い出します(笑)。
松浦先生が企画される3日間のコースぜひ受講させて頂きたいです!今から予約お願い致します!
福岡のエンド好きの若手歯科医師達が松浦先生の帰国を楽しみに待っております。
帰国された際はぜひいろんなお話を聞かせてください。
残りのUSCでの生活大変でしょうが頑張って下さい!
博多から応援しております!
樋口先生、コメントありがとうございます。うちのチェアマンもエンドに興味がある歯科医師のみを集めてのコースをやりたがっていますので、多くの先生方のご興味があればUSCのエンドのクリニックを使用してのマイクロエンドの実習が可能であると思いますので、追って連絡させていただきます。お返事が遅れまして申し訳ありませんでした!(今、気づきました。) 松浦
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