2014年11月10日月曜日

USCエンド、実は存在する?

USCでは症例が1つ終わるごとに、facultyにチェックを受け、可とならなければその症例が症例として認められないシステムである。9月から2ヶ月経過したが、10ちょっとの症例を終了しただけなので、少し私は焦っている。なんせ最低200ケース、平均300というのだから基本、1回法で終わるくらいの心構えがないと私には無理である。もちろん、毎週火曜日のナイトクリニックの私は常連。私は、講義<<臨床なので。

しかもその上、1ヶ月に1回ケースや授業の取り組み、Lit reviewへの参加度や貢献度に対する4者面談(レジデント1人+ファカルティ3人)があり、そこで色々ありがたいアドバイスを受けるわけだが、私はいつもファカルティに言われるのが、アンダーであるということである。

USCでは作業長はRIL-0.5mm。理由はKuttlerの1955の論文から。
なので、今は日本にいた時よりもかなりアグレッシブである。
こちらでは、シーラーパフは許容されるというか、シーラーパフしないものは全てアンダーもしくはdentin blokageしていると判断され、お前どうやって作業長設定しているか言ってみろと詰問?される。
シーラーパフはApical Foramenから流れでた証拠であり、overextendedでなくsurplusであるという考え(シルダーのコンセプト)。
しかもUSCでは.04テーパーが主流なので、日本での.06よりもテーパーが少ないので、シーラーが溢出しやすい。

従って私の現在の症例は、WL-4~5mmでアピカルプラグを作りCWCTもしくはBC sealerでシングルポイント。そしてほぼ100%シーラーパフしている。
ペンエンドの先生方には顔向けできないが、すいません今は私は完全にシルダー派を演じています。

こちらでは、wire film撮影後にチェック、ポイント試適後にチェック、Initial obturation後にチェック、根充後にチェックを受ける必要がある。

今日も、#27の再治療で私としてはRILのX-ray(Apex locaterでApexの位置のMAFのX-ray)からすればレントゲン上ではアンダーに見えるものの、うまく作業長のコントロールができ、WL-1mmの範囲に収まったと判断したが、教授のRogesからは『Akira、まだわかってないな。どう見てもショートだろ。形成をやりな直してもう1回呼びなさい。』とダメ出し。


結果、やはりシーラーパフして根充材の位置はwire filmでのapical foramenの場所とほぼ変わらないように見えて、私としてはオーバーかな・・・という判断だったが、facultyは誰に見せても『Perfect!良くなったなあ!』と称えてくれるのでどうしたものか・・・とさらに悩んでしまう。
他のレジデントの症例を見ても皆、どoverである。ひどいやつだと根充材がとぐろを巻いている場合がある。
この術式のロジックをいつ聴いても私は納得ができない。
ただ、今は100%いうことを聞かなければいけない立場なので、私は毎日なぜこの方法がベターなのか?を拙い英語で必死に理論付けようとしている。

USCエンドなんて、存在しないよとfacultyは言うが、私には最近USCエンドなるものが実在するように見えてしょうがない。明日は、私は症例をたっぷり持って行ってdiscussionしなければならないので、是非このところの疑問を解消するような答えを見つけれればと思う。

今月は来週、USCエンドシンポジウム。そして再来週はBuchananのHands-onコースが又してもサンタバーバラである。そしてテストがあり、冬休みに入る。あっという間に半年という時間が過ぎようとしていることに驚きを隠せない。。。

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