福岡市・東区のまつうら歯科医院の理事長ブログでもすでに告知しましたが、私の方から患者さん・歯科医師の方へご報告があります。
1つは、帰国後のお話です。
色々検討した結果、福岡市でまずは歯内療法専門歯科医院を新規で立ち上げることにしました。
最大の理由は福岡市・九州地区には、米国歯周病専門医、米国補綴専門医はいますが、米国歯内療法専門医はいない、ということです。
また、歯内療法専門の歯科医院もありません。
それによってこの瞬間も多くの患者さんが、歯内療法の問題解決を必要としているのにもかかわらず、それを受け入れる場所がないのです。
地域差(東京との差)、世界差(米国との差)を埋めていくため、この地で頑張ることに決めました。
正直いうと福岡・九州で歯内療法専門医の需要がどれだけあるか?未だ未知数で不安な部分も大きいですが、
USC歯内療法科が掲げる、
『文化的・人種的な違いをもったレジデントを、それぞれの国・地域で歯内療法の水準を向上させる指導者、メンターとして資するように鍛える』という理念に後押しされ頑張ろうと決めました。
米国での歯内療法専門医の一般人への認知度、知名度、重要性、高待遇、子供の教育を考えるとこちらに残ることも正直、考えました。
また、新規事業に否定的な日本に比べ、すべての人に平等にチャンスがあるのはアメリカの本当に良いところです。それも魅力的でした。
しかし、最終的には上記のような理由(使命感)により、私は日本に戻り福岡・九州地区でまずは歯内療法の重要性を認知してもらうべく、尽力することにしました。
新しい医院の名前も決めました。
最初はシンプルに、“松浦歯科医院”としたかったのですが、原田のこの医院もまつうら歯科医院の為、混乱が生じるとまずいと思いこの名前は断念しました。
また愛着があった、“まつうら精密歯科医院”の名前の復活も考えましたが、もはやこの文言は精度の高い補綴や修復治療を指す言葉として歯科界でも十二分に認知されてきたと思いますので、歯内療法専門医として紹介を歯科医師の方々から受ける身としては誤解を与えるのは不適切と考え、この名前も断念しました。
英語名やカタカナも考えましたが、どうしてもピンと来ず、色々と考慮した結果、歯内療法のみを行う歯科医院として認知していただこうという趣旨で、
まつうら歯内療法専門室
としました。
とはいえ、まだ保健所にも相談していませんしこれが認められるのかどうなのかは、正直未知数ですので今のところ仮称とさせていただいています。
HPも簡素ですが、自分で作成し完成させました。→ まつうら歯内療法専門室 HP
ただしこれは告知用のHPですので、6月なかば以降に新しいHPを公開していこうと思います。
厳密には6月のcertification授与式まで、Endodontist(米国歯内療法専門医)ではないですので。
開業までのタイムスケジュールですが、今年の12月に帰国してそのまま銀行と交渉し、来年の4月中での開業を目指しています。
何せ、自分の生活すべてをかけてアメリカに来ましたので、帰国後すぐに働ける状況にしておかないと冗談抜きでまずいことになるからです。
4月は大学院の春休みが2週間ほどありますので、その時から診療しようと考えています。(プレ開業)
また大学院は来年の5月13日で卒業となり、6月半ばの歯内療法専門医の授与式まで雑務等を行わなければなりませんが、それまでにすべての雑務を終了させる予定ですので、5月半ばに日本に一時帰国して再び診療、そして授与式前に再び渡米、7月頭に帰国、そのまま日本で診療という形を予定しています。従って本格的なスタートは7月からとなります。
ただ、4月、5月〜6月も月の半分は診療いたしますので、4月に開業としました。
診療場所ですが、福岡市内某所を予定しています。実は本当にまだ決まっていません。
東京と違い福岡には私が希望するような物件がなかなかありません。
現在、物件等を探していただいていますのでじっくりと考えたいと思います。
診療時間は、USCと同じく月〜金までの8:30~17:00で土日祝日は休診とさせていただきます。
また、USCと同様に完全予約制、ユニットは1台で患者さんが診療室で別の患者さんと顔を合わせないようにし、1人1人の診察・治療に十分な時間をかけた診療を行いますので、完全自由診療とさせていただくことにしました。
詳細が決まり次第このHPで告知していきますので、よろしくお願い致します。
さて、2つ目の告知は12月帰国一時帰国に伴う理事長診療です。
12/5~12/30まで日本に一時滞在する予定ですので、歯の痛みや根管治療の問題でお悩みの方の診察を原田のまつうら歯科医院で予定しています。
ご希望の患者さんは受付まで、ご連絡ください。
ただし、歯内療法以外の診察は行いませんのでご了承ください。
また、この12月の診療をもちまして私が原田のまつうら歯科医院で診察するのは最後とさせていただきました。
原田には本当に色々な思いがあります。
個人的な事情で勤務を止めて、開業しようと決意したもののお金もコネも財産もない私が開業まで至るには実に困難を極めました。
色々な方々の支えで小児歯科専門歯科医院を譲渡させていただき、現在の診療形態に変えていくのにも非常に苦労しました。
私の父は2007年に還暦を前に亡くなりましたが、生前に “ここ(原田)がずっと続いてくれるといいけどなあ。。。” とよく言っていたのを今でも思い出します。
この思いを考えると複雑ですが、専門医として前を向いていきたいと思います。
ご来院いただいた患者さんには大変感謝しております。
今まで本当にありがとうございました。
私と某所でお会いすることがないように(笑)、原田でメンテナンスを頑張りましょう。
さて3つ目は歯科医師の方への告知とお知らせですが、今年の年末、東京でNYU(ニューヨーク大学)補綴科出身で米国補綴専門医のの白先生と再びコラボレーションで補綴・エンドセミナーをすることになりました。
内容は留学情報と、USC歯内療法科プログラムの特徴などを話す内容になっています。
内容は気軽に聞ける内容となっていますので、よろしければご参加ください。(詳細は、来月の歯界展望で広告されるとのことです)
以上、長々と失礼致しました。
先生のブログはとても興味深く、じっくり読ませていただきました!
返信削除先生が博多に戻られてご開業されるのを心待ちにしています。
川上先生、コメントありがとうございます。
削除審美的・機能的な補綴・修復治療を行う際、先生方の憂いが無いようにすることが僕らの仕事だと思っています。今後とも、よろしくお願い致します!