2014年12月7日日曜日

1st Fall semesterいよいよ終了へ

1yrのFall semesterもあと1週間で終了する。

2nd-yrのレジデントの中には早々に帰国する人もおり、それぞれが自国へ帰国するというのが一般的なようだ。

本セメスターは長いようで短かった。特に始まって数ヶ月くらいは、なんでこんなところに来たんだろう?という後悔が正直あったことは否めなかった。

何度、環境なんて関係ない要は自分の気持ち次第でなんとでもなる!と思っていたが、外国での言語の壁は厚く、何度も疎外感を感じることが多かった(特にすべての授業で)。
今でもそうだが、自分の気持ちを一度文章にしないと議論はできない。情けない話だが、渡米前に医院の新体制構築に追われ、途中でそれが瓦解し、さらにその収集を図らねばならなくなり、肝心の英語学習ができなかった。もっと英語を勉強してここに来るべきだった!と何度思ったことか。

しかし、私は授業ではそうだったが、クリニックは楽しかった。クリニックにはUSCにはアシスタントがいて、彼らと話す機会が1日ですごく多い。
彼らは、我々の診療業務及び患者との連絡一切を管理する。
治療後のカルテが書かれていないと催促してくれたり、それさえも放置するとdirectorに告げ口してくれるというありがたい存在だ。(笑)

とかくと、怖そうな、ネガティブなイメージを持たれるかもしれないが、そうではない。
私は、彼らに随分と助けられた。
なんというか、同級生レジデント同士はこちらでは個人主義というか、(する必要もない)競争心理が働いて、全員とはそこまでまだ打ち解けて話すことができない。みんな我こそがアワードだ!という気概で日々戦っている感じだ。もちろん、好き嫌いやフィーリング、合う合わないもあると思うが。しかし、アシスタントはそうしたコンペティションとは無縁である。彼らはフラットに接してくれる。
特に私は英語ができないので、彼らにはfunny manに映っていたのかもしれない。



特にアレックス(骨の服を着ている男性)とアンドリュー(青いスクラブの男性)とは随分と仲良くさせてもらった。特に私が日本の一般的な朝の挨拶と称して教え込んだ、『1,2,3,ダッー!』がお気に入りだ。彼らは日本に行きたいようだ。

ミッキーマウスの自分の娘が作ったチーズケーキを15ドルで販売し、まるで私の母親であるかのように何かにつけてお小言をくれるモニカや、その黄金の右腕が腱鞘炎で大リーグ養成ギブスみたいな真っ黒のサポーターをつけて毎朝わざとぶつかってくるキャンディーは診療が押せ押せになると露骨に不愉快になる以外は(笑)いい人たちばかりだ。

バッファッローマンみたいなカツラを装着しているノーマと産休したジャッキーの代わりにデスクを仕切るダイアナにはいつもヒスパニックしか話せない患者との診療の説明、お金の説明、ルールの説明、インフォームドコンセントで大活躍してもらっている。

クリニックの時間が十分にあり、その内容も自主性を重んじてくれ、しかもスタッフが全員気さくだったために私は彼らと下手な英語でコミュニケーションをとることができ、なんとかこの数ヶ月やってこれたのかもしれない。

このターム前に、ペン大出身の田中先生からクリニックが始まるとあっという間に時間が過ぎますよ、とアドバイスされたが本当その通りだった。家に帰るとソファーに腰掛けたままそのまま朝が来たことが何度あっただろうか?

とにかく毎日がめまぐるしく過ぎていく。
特に1年時は基礎系科目が毎日あり、それの学習に忙殺されて、エンドを勉強したいのにそこに十分な時間が取れなくて毎日イライラしていたが、患者さんの治療で疲れてしまい、毎週末にすべての宿題や課題を図書館で解決するということがほぼ毎週の恒例行事と課していた。特にここ1ヶ月はテスト期間ですべての労力を基礎系に集約せねばならず、体調も崩し、そしてストレスで過食→太るといういつものパターンが続いた。

しかしながらようやくペースというか、日々の過ごし方にめどがついた気がする。
今までは探り探りだったが、next termからはもう少し効率よく動けるだろう。

USCと今までで違うことがあるのか?と言われれば、最初はそうないと思っていた。
しかし、最近になってだんだんと違いを肌で感じてきた。
特に作業長の設定や、ぺーテンシーファイル、シーラーパフを許容(というよりむしろ必須に近い)、最終拡大号数はあまり大きくしない、ApexをMAFで測定したり、再治療でクロロホルムを使用したり、どの部位でも必ず伝達麻酔したりetc...と挙げればきりがない。

結局本タームで治療終了した患者さんの人数はjust20人だった。
基本、1回法で終わるし、毎週ナイトクリニックで診療していたので、治療終了した患者さんの数は1年生レジデントでも多い方の部類に入るようだ。自分が輝ける場はクリニックくらいしかないから・・・と思いながら空き時間が1時間でもあれば診断するから患者を配当してくれと頼み、空き時間という空き時間すべてに患者さんの予約を入れたことが良かったようで、今の所勤勉な日本人だという目で見られているようだ(笑)。

しかし、彼らはliterature reviewやケープレで私からほとんど意見が出てこないことに不満がある。毎回、もっとお前の意見を言え!と言われるのだが・・・自分の意見を英語で考えるうちに話の流れが次へ進むのでついていけないのだ。耳はほぼエンドの授業なら問題がなくなってきた。特にラスティンの授業は聴きやすい。ロヘスの言葉もだいぶ慣れてきた。ただやはり未だにリービィ先生とシェクター先生のネイティブ英語には苦労するが。。。

この長い冬休みは、日本で診療も行うが
①本タームであまり目を通せなかった論文をすべて読破する
②診療の筋(理論)をもっと強化する
ことに全力を注ぎたいと思う。

福岡でも、どうやら日々図書館 or 自習室&まん喫通いになりそうだ。


追伸

帰国時にニューヨーク大学の補綴科のレジデントの白先生とセミナーをすることになった。といっても、エンドの話はせず留学に至る経緯や留学生活をざっくばらんに語るというライトなものなので、年末で東京開催ですが興味がある歯科医師の方、参加費無料!とのことですのでよければご参加ください。


ただ私の話はだいたいブログで言っているようなことばかりですが(笑)・・・今の私は学習中の身でして、人前に出てエンドについて偉そうに教えられる資格はありませんし、ペンエンドに所属してますので私の意見を公の場で話すのは不適切だと思っていますので診療哲学の話はありません。そういう話は卒業後に歯内療法専門医としてできればいいかなと思っています。

さあ今週はテスト、そして最後に多くの患者さんを診療&フィニッシュして、最後に西森組に初めて参加して(しかもそれが忘年会のみ。。。Min先生すいません。)、日本へ帰国します!

0 件のコメント:

コメントを投稿