私は日本にいるときは1ケースもなかった。
しかしここでは笑気を使用して治療することがほぼ子供や怖がりの成人の方であれば当たり前になっている。
笑気+エンド・・・私が将来開業した時にこのオプションは残しておくつもりだが、正直言うと実に煩雑だ。
特に鼻パッドをあてがいつつラバーダムをかけて治療するのは実に困難である。
上顎ならまだしも下顎は本当に骨が折れる。
鼻パッドが邪魔で治療がしにくいのだ。
私はこういう場合は、ここでの経験だけでいうと静脈内鎮静したほうがやりやすい気がする。
いっそチューブごと鼻に突っ込んでくれたらと不謹慎なことを考えてしまう。
根充するときなどは一大事だ。
今日まさに根充しようとしたら、笑気がemptyになり、CWTはアピカルプラグを作らないといけないが、鼻パッドが邪魔でアピカルプラグを作るのに時間が掛かる。
なので私は時間もなかったのでBCシーラーを選択した。
この材料はこういう時も実に効果を発揮してくれる。
ただ治療後、ケースを見せたらそれはお前の都合だけじゃねえの?というツッコミをロヘスから受けてしまうのだが。。。
笑気+エンドは時間かかる、煩雑、治療しにくい、笑気費用が掛かる、ということでextra chargeの対象だな、と確信した。
さて長かった今学期も今日で終了である。
長いようで実に短かった。。。
特に毎日患者さんの治療があるのでそこが最もハードだったと言える。
ただ、最も楽しい時間であった。
座学もいいのだが、基礎系はとにかくもういい(笑)
また今日は今年最後のミーティングとして昼にAAE meetingがあった。
AAEの現在のプレジデントの Louis Rossman先生が来て、ランチをおごってもらいながら自己紹介、なんでここにいるのか?エンド開業の話などをしていただいたが・・・彼らの最大の目的はdonationを募ることだった。
そんな話をよそに私はいただいた別のパンフレットを見てああ、こんなにエンドの大学院って全米にあるんだ・・・おおNova Southeastern Universityはこんなところにあったのか!と一人アナザーワールドでしたが。。。
まあdonationは開業してからならまだしも・・・学生ですから、まだ。。。
USCは授業料高いので、そんな余裕はなし。
ということでほとんどのレジデントがドネーションシートにサインせず、そそくさと帰ったのだった。
ということで、まとまりつきませんがこのLA発のブログも今年はこれで最後になると思います。
なぜか帰りにアシスタントのキャンディに泣かれてしまい、(私がいないと寂しいらしい笑)帰りづらくなりましたが、予定通りの日にちで帰国します。
思ったほど患者さんがいないので(笑)、自由に過ごさせてもらおうかと思います。
今年の6月から開業医としてのキャリアを中断してこちらに来たわけですが、言語の壁、しきたりの違い、システムの把握、術式の違い、失うものも得るものも双方ありました。
特に困ったことは医院の体制が6月に大きく揺らいだことです。
いきなり、すいませんもうできません・・・ですから最初の頃は本当に大変でした。
その後も様々なトラブルが勃発・・・一枚岩にならないといけない時期にこの有様ですから、私はつくづく人材というものにこりごりになりました。
二度とGPとして医院をorganizeすることはないでしょう。
しかし、目代先生(現院長)が助けてくれました。彼女には本当に感謝しています。
彼女には色々学んで、何を本当に留学して学びたいのか?を確認してもらいたいと思います。
逆にこっちに来て最も良かったことは、自分の世界が広がったことです。
ここに来ていなければ、自分の人生はもっと狭かったでしょう。
しかし、ここにきたおかげで色々な人種のいろいろな人と知り合うことができ、日々楽しく過ごさせていただいたのは何物にも代えがたい自分の宝だと思っています。
いきなり歯医者をやめてスーパーの従業員になった時と比べれば・・・随分気がついたら逞しくなったなと思います。
ということで、私は一足先に冬休みに入らせていただきます。皆様よいお年を。
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