2014年12月4日木曜日

診査、診断とレアキャラ化?している点について・・・

今日は1日中クリニックの日。
午前と午後に新患を2人見ました。

午前中の患者さんは15歳ヒスパニック系女性。
#13(左上第2小臼歯)に自発痛があり、来院。
実はUSCのクリニックでは、いきなり痛いから来てエンドに回されるということはほぼありません。紹介状を持っている人しか、エンドのレジデントクリニックの受診ができないからです。

じゃあ何故この女性は紹介状もなく、受診できたか?
それは本来の私の患者さんが無断キャンセルしたので私に時間が空いたので、スタッフがイマ−ジェンシーに電話して、エンドがらみの患者がもしいれば、エンドのレジデントクリニックに回すようにと、割り振ってくれたのです。

イマージェンシーは学生が治療します。そういう意味では、この15歳の女性はラッキー?だったかもしれません。

今日は時間が押せ押せだったので、まずスタッフが気を利かせてレントゲンを撮影してくれました。そこから診断に入るといういつもと逆のパターンです。

レントゲンからは#13に大きな虫歯があり、#14が近心へ移動しています。
これだけ見ると、全く普通のInitial RCTかという感じでしたが、いざ口腔内を見ると・・・#13は捻転している歯で、しかも#14が#13の虫歯へ向かい近心へ移動しており、虫歯は縁下まで到達。。。
レストラビリティがありません。
これをDr. Kallmanに伝えました。するとレントゲンを見るなり、
『(バイトウィングのレントゲンを見て)Akira, これのどこが抜歯なんだ。歯質が充分残っているじゃないか!エンドだよ、エンド!』と言いだしたので、
『いや#13は捻転していて、口腔内とレントゲンがかなり違うのでとにかくみてください。私は修復治療は無理だと思いますので、抜歯がいいと思います。』と食い下がりました。

そうして・・・I agree with you!となり、教授のロヘスも出てきて英語が話せない母親にロヘスが説明。とりあえず今日は抜髄のみ(extripationのみ)してCa(OH)₂を貼薬してGIで仮封してpain controlのみして終了しました。結局紹介元で抜歯になりましたが。。。
改めて、レントゲンと口腔内は違うんだなということを実感した午前中でした。

午後も午前と全く同じ展開でした。
予定されていた患者はキャンセル。同級生が妊娠していて気分悪く帰ったので彼女の初診の患者が私のところに来ました。
50代の男性。キューバ人。かなり神経質な方でリアクションが薄い方でコミュニケーション取りにくいな・・・と持っていたらいきなり俺には日本人の友達がいっぱいいてな!と喋り出すかと思えば、だんまりを決め込んだり・・・波がある方でした・・・。
彼の主訴は#24の痛み。エンドとペリオの双方に紹介状が出ており、予約の関係で先にエンドのクリニックに来たのです。#24は歯肉が退縮し歯根がだいぶ露出。cold testは歯根を避けて行いましたが反応はnormal。電気歯髄診でも正常に反応しました。打診痛はありましたが、ポケットが深くこれはペリオによる炎症が引き起こしているもので、Periapical tissueはエンド的には正常と考えました。レントゲンではPDLが肥厚しています。バイトさせるとフレミタスを感じます。エンドでなく、ペリオの問題が疼痛の原因です。

疼痛は歯肉退縮による知覚過敏なので、エンドの治療はいらないという旨をDr. Schechterに告げ診断に了承を得てから、患者さんには痛みの原因は、ペリオが元であり、エンド的には抜髄は不要であること、まずペリオの治療を行うこと、しかしペリオの治療後(ペリオの治療がどこまで行くかどのような行われるかわかりませんが。。。)も痛みが変わらないようであり、その痛みが日常的に我慢できないものであれば再び、エンドのクリニックで診査、診断した上で、かつあなたの同意が得られれば抜髄しますという説明をし、患者さんはペリオの予約を取りに行きかえりました。

午前も午後も診断のみでしたが、診断でエンドが不要であることを告げる時の説明がまだまだしっくりいきませんでした。なんせ言いたいことを瞬時に英語にせねばならず、まだまだダメだな・・・と今日は少し落ち込みました。

アシストについてくれたDDSの学生さんにも悪いことをしました。
彼女はわざわざ日本人の私を目当て?に来てくれたので・・・。
(エンドの診断から根充までを見学し、アシストすることがノルマとして必要な為)

実は最近、何人ものレジデントから"学生がAkiraのこと(エンドのレジデントの日本人ってどこにいます?見学したいんだけど。)をよく聞いてくるんだよ、お前人気あるな?(笑)”と言われ、今まではなぜかインド人に人気があったのですが、最近は国籍関係なく色々な学生がアシストについてくれるので、すごく助かってたんですが・・・

おそらく、DDS studentには、日本人レジデント(しかもエンド)が珍しいのだろうと思います。レアキャラなんでしょう(笑)。

実際、そんなにたいしたことは決してしてないんですがね・・・。不思議です。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿