2014年7月12日土曜日

人生で初めての英語でのプレゼンテーション

Last Friday, I had the first time to take a presentation in English...

昨日人生で初めて英語でプレゼンテーションする機会がありました。
プレゼン内容は、エンドの世界では超有名なS.SeltzerとIB. Benderの『Dental Pulp』をレジデントで分けて内容をサマライズするというものでしたが、私のパートは歯髄細胞における微小血管循環についての話。医科歯科の須田先生が書かれているパートです。
当初は日本人が書いたパートでラッキーと思っていましたが、読み進めるうちにその期待は砕かれました。基礎系の勉強を行うのは数十年ぶりで、しかも解剖&生理学。
スターリングの法則をまさかまた再びこの年齢で覚える事になるとは・・・

肝心の内容の方ですが、テキストをそのままサマライズする形ですので、お話は当然つまらないものになる訳です。いわゆる文字が多いパターンのプレゼンテーション。
20分、パソコンをみて喋り倒しました。
自分の中では今までで一番緊張しました。と同時に内容は今までで一番良くないと思います。。。

プレゼン後の教授やレジデントからのGood job!とかExcellent!という掛け声が気落ちした自分の心をさらにえぐります・・・




次回はまた別のパートを担当。何とか文字を少なくして重要な情報をもっとスマートにみんなに伝えたいです。

また昨日は午後はずっとTooth Projectと呼ばれる抜去歯牙を用いての実習でした。

しかしながら、肝心のマイクロスコープが手違いでまだドイツから到着していません。
レジデントの中には先にお金を払わせておいてまだ届かないなんてどうなってるんだ!!とプンプンになっている人もいれば、私のように忠実に言われた事をこなす人もいます。

今はFacultyのベテランエンドドンティストDr. Schechterを中心に、マイクロを使わず、SSハンドとGatesのみでの拡大形成を学んでいます。根管形成に関する古い論文を集中的にLiterature Reviewしていきながら、抜去歯牙でハンドでの形成に取り組んでいます。大臼歯の程よく湾曲した根管でバランスドフォーステクニック、ステップバック、ステップダウンetc...に取り組んでいますがやはりマイクロが無いと根管の中は全く見えません。

Gatesでコロナルフレアを形成するスペースを確保するために、ハンドで根管口部〜上部を拡大していくわけですが、上顎大臼歯の頬側根管や下顎の大臼歯の近心根管などは本当に見えません。しかし恥ずかしながら私は歯科医師になってこの方Ni-Ti以外を用いてエンドに取り組んできた事がありませんでしたので、ハンドでの根管形成というものに実に新鮮に取り組むことができています。しかし結論から言うと、Ni-Tiは本当に根管治療に革命をもたらしたな、と思います。ハンドで拡大形成をする時に、今の番手から次の番手に行く時はルースファイリングの原則を守らなければなりませんが、実際これがハンドではなかなか達成できない訳です。

また、Ni-TiのHands-onも平行して行われています。
プロテーパー、プロテーパーネクスト、ゴールド、ブルーボルテックス、Wave one、気づけばデンツプライのHands-onばかりですが(笑)、こっちでもデンツプライは圧倒的に存在感がありますね。

Dr. Schechterは実に紳士なそして熱心なdirectorです。
英語がわからない私に対して実にslowに話してくれます。
こういう気遣いをしてくれるのは今のところ彼だけなので(笑)、私は彼に対して実に親近感を持っています。
よく日本にいる時に、西海岸のエンドは押し出す傾向が強いという趣旨の話を聞かされることが多々ありました。
しかし、Dr. Schechterは意図的に根尖からシーラーやGPを出す事を良しとしませんし、そのような考えに対して明確にNoと言っています。

ただUSC endoのコンセプトは、ロジックがその方法にあればそれを私たちは否定しないし、尊重しますよというコンセプトなので、(主任教授のRogesもそこが我々の最大の長所であり短所でもあると言っていました。)そこが日本に間違って伝わってしまっている最大の原因の様な気がしますし、週何度かくるボランティアのpart-time fucaltyが皆、押しが強い人が多いように感じるのはそのためだろうか??と思います。

という事は、まさか将来、自分も??・・・いやそれは多分ないだろうな。。。


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