2014年7月24日木曜日

ロールプレイ

今週の火曜日は朝の8時から麻酔の授業でロールプレイをする時間が設けられた。
大学院生(GP、矯正、エンド、小児)と歯科衛生士がバラバラにシャッフルされチームを作り割り当てられたemergencyに対してどう対応するか?というのを全員の前で演技するのだ。
とはいえ、これは試験であるので(30点が与えられる)、そこそこ真面目にかつ面白可笑しく演技をしなければならないので英語が苦手な私にはかなり苦痛な時間であった事は皆さんの想像に難くないだろう。
私の組にはHiper ventilation(過換気症候群)が割り当てられた。

患者がエンドの問題で生まれて初めて歯医者に来る。

しかしすごい緊張。。。

麻酔しようとしたら、いきなり気分が悪くなって呼吸が乱れる。

アシスタントが紙を持ってくるが見つからない。。。

911へ電話。

付き添いの家族も不安な状態でこの状況を見守る。。。

医者が到着。

脈、血圧を測定しながら様子を見ると次第に元に戻る。

ベンゾジアゼピン処方しとくから、次は治療の前に飲んどいて。

ありがとうドクター・・・。。。

という寸劇を10分かけて行う訳である。

この中で私に割り当てられたパートは歯科衛生士で、紙袋を必死に探すも見つからず、ドクター、紙袋がありません!!という一言だけが与えられた。
本当はもっと台詞があったんだが、台詞を交わす相手が寝坊でやって来ず、私のパートは彼のパートごとごっそりとカットされた訳である。

彼ということは、男が歯科衛生士??と皆さんは不思議に思うだろう。
そうなんです。私はこっちに来てびっくりしたのは、男性の歯科衛生士学生がいっぱいいるのだ。

またこっちはSRP時に衛生士が麻酔をする。
USCのクリニックの歯科衛生士科のユニットは仕切り無しで雑多にユニットが30台くらい置いてあり、そこで一斉に患者に対してSRPを行っている光景を毎日見る。
エンドの同期のレジデントに日本では男性歯科衛生士は見た事が無いと言うと大変驚いていた。また麻酔ができないという事にも驚いていた。じゃあSRPの時、日本人は我慢するのか??信じられないね!という反応だったが、それほど日米でも歯科衛生士の業務には差があるようだ。また同級生が言うには、歯科大には成績の関係ではいれなかったが、まずは歯科衛生士科に入り、そこからDDSが取得できる歯科大へ進学するというコースもあるようである。いずれにしても、こっちの衛生士科の学生はよく勉強している(ように見えてしょうがない)。

また麻酔学はいよいよ来週、持ち込み可の試験である。
しかしこれが来週のLiterature Reviewの授業とかぶってしまう。。。
今週は週末も眠れそうにない。

さて、私はその日どうなったのか?といえば、その一言を発するためにオーバーに紙袋を探しまわり、下手な英語で紙袋ありませんでした!と発したものだから大爆笑だった。
この一言しか台詞は無かったが、このウケ具合を是非採点に多いに考慮していただきたいと思う忙しい週末である。

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